ポケトークの代わりになるアプリ:専用機・Sentio・スマホアプリの違い
ポケトークは日本で一番知られている翻訳機で、海外出張や窓口対応では今も頼れる道具です。ただ「代わりになるアプリ」を探している人の多くは、持ち歩く機器を増やしたくない、何万円も払う前に試したい、あるいは複数人の会話で使いたい、のどれかです。この三つの観点でまとめました。
ポケトーク(専用機)は二人の間に置いて交互に話す翻訳機、Pocketalk Sentio はブラウザで多人数に字幕を配るサービス、GotThat はスマホ一台をテーブルに置いて二〜五人の会話を話者ごとに字幕にするアプリです。一対一なら専用機、登壇者一人に聴衆多数なら Sentio、飲み会やゼミのように全員が話す場なら GotThat が向いています。
三つはそれぞれ何をするものか
- ポケトーク(専用機)。 画面・SIM・マイクを備えた単体の機器。二人の間に置き、ボタンを押して話すと双方向に翻訳します。電池もマイクも優秀で、オフライン対応の機種・言語もあります。本体は数万円、通信は内蔵 SIM の期間制です。
- Pocketalk Sentio(ブラウザ版)。 ポケトークの会議・授業向けサービス。話者の発言を複数の参加者がブラウザで(インストールやアカウントなしで)自分の言語の字幕として見られます。公開情報では無料枠が月 30 分、有料プランは月額制(2026 年秋時点で 3,300 円/月の表示を確認)。多言語の一斉配信が強みで、話者分離は謳われていません。
- GotThat(スマホアプリ)。 聞き取れない人のスマホ一台をテーブルに置くだけ。二〜五人の発言を A・B・C に分けて約 2 秒で字幕にし、「今の話題」「聞き逃し」「返し方」の三つのボタンで会話に戻れます。相手は何も入れません。毎日 10 分無料、登録不要、ブラウザと iOS で動きます。
項目ごとの比較
| 項目 | ポケトーク 専用機 | Pocketalk Sentio | GotThat |
|---|---|---|---|
| 想定する場面 | 一対一、交互に話す | 講演・授業・会議(話者一人→聴衆多数) | 飲み会・ゼミ・家族の食卓(全員が話す) |
| 話者の区別 | なし(二人なので不要) | 謳われていない | A・B・C に自動分離 |
| 相手がすること | 機器に向かって話す | ブラウザで字幕を見る(インストール不要) | 何もしない |
| 必要な機器 | 専用機を購入 | 話者側の端末 + ブラウザ | 自分のスマホだけ |
| 料金の目安 | 本体数万円 | 月 30 分無料、以降月額 | 毎日 10 分無料、登録不要 |
| オフライン | 一部機種・言語で可 | 不可 | 不可 |
| 聞き逃し / 今の話題 / 返し方 | なし | なし | 三つのボタン |
| 字幕の言語 | 多数 | 多数 | 日本語・中国語・英語・タイ語・トルコ語 |
どれを選ぶか
- 海外出張、窓口、一対一の商談: 専用機の信頼性とオフラインは今も価値があります。
- セミナーや授業で一人が話し、多言語の参加者が聞く: Sentio の設計そのものです。
- 外国人の同僚との飲み会、ゼミの議論、相手の実家での食事、ホステルのラウンジ: 全員が話す場では、誰が何を言ったかが分かる GotThat が向いています。まず無料枠で一度試してから判断できます。
買う前に試せます。ブラウザで開いて、テーブルに置いて、開始を押すだけ。
よくある質問
ポケトークとスマホアプリ、どちらが正確?
静かな場所では大きな差はありません。どちらも同じようなクラウドの認識・翻訳モデルを使います。騒がしい場所では専用機のマイクが有利ですが、複数人の場では「一度に一人」という設計のほうが効いてきます。
GotThat はオフラインで使える?
使えません。通信が必要です。電波のない場所で一人で動き回るなら、オフライン対応の専用機を。
GotThat の話者分離はどのくらい正確?
二、三人が順番に話す場面が一番安定します。人数が多い、うるさい、声が似ていると一行間違えることがあり、その行の名前をタップして直せます。